第一号

第一回:L2広域イーサ

今回は、L2 (広域イーサネット)について、仕組みや特徴などについての概略を下記にご説明させて頂きます。


全米でアクセス回線にT1(1.5Mbps)を用い、お客様拠点間をレイヤ−2(イーサネット)の ブリッジにより閉域網にて接続します。それぞれのお客様拠点間通信はIIJA POP内スイッチ内で VLAN IDで区別されます。802.1q Taggingにも対応しているため、お客様拠点内で使用される スイッチで設定されたVLAN IDも透過的にブリッジされるため、お客様独自に仮想LANを構築することも可能です。

お客様拠点には、ブリッジ装置が設置され、イーサネットポートが提供されます。お客様オフィス内 スイッチのUplinkポートを接続するだけで、他拠点とのWAN接続が実現します。このようにお客様機器が 簡素化されるため、簡単に、低コストでWAN構築が可能になります。ブリッジ装置は、IIJA監視システム より、24x7常時監視を行うため、万一の回線障害時には早期発見とトラブルシュート対応、お客様への状況報告をIIJAにて一元的に対応します。

図1 IIJAのL2サービス構成


インターネットへのアクセスは、IIJAデータセンター内にてL2ポートからお客様専用のマネージドファイアウォールを経由します。インターネットへのポート帯域は、1Mbps刻みで提供できるため、トラフィックの増減によりきめ細かく設定が可能です。データセンター内にお客様LANポートが延長されるため、電源・空調・セキュリティ面での設備が充実した環境にサーバ類を設置することで、安全にお客様設備を一元管理することが可能になります。

Frame Relayなどで構築された既存WANからの移行を行う場合も、ブリッジ装置配下にルータを設置することで、既存ネットワークのIPアドレスなどの設定はそのままに簡易に移行が行うことができるなどの利点があります。また、プロトコルフリーなWANのため、RIP, OSPF, IS-ISなどの動的プロトコルを使用したネットワーク設計が可能、SNA(AS/400)、DECnet、AppleTalkといったレガシープロトコルもネイティブに使用できるなどの特徴もあります。

また、プロトコルフリーなWANのため、RIP, OSPF, IS-ISなどの動的プロトコルを使用したネットワーク設計が可能、SNA(AS/400)、DECnet、AppleTalkといったレガシープロトコルもネイティブに使用できるなどの特徴もあります。

参考までに、他の一般的なWAN構築で使用される通信方式の特徴との比較表を以下にまとめます。

表1 通信方式別 特徴比較

L2 広域イーサネット L2T pv3 IPsec VPN Frame Relay
実装レイヤー レイヤー2 レイヤー3 レイヤー3 レイヤー2
対応プロトコル マルチプロトコル マルチプロトコル IP マルチプロトコル
帯域制御 なし なし なし なし、CIRによる最低帯域補償
暗号機能 なし あり あり なし
VPN機能 VLANタグによるトラフィック分離 トンネリング+認証+暗号化 トンネリング+認証+暗号化 DLCI識別子によりPVC
コスト


ここでのコストの指標については、1.5Mbpsの帯域をアクセス回線で使用した場合の比較としています。L2TPv3やIPsec VPNは、弊社のインターネット接続サービスポート料金、L2TPv3/VPN終端装置のマネージメント費用が加算されるため、L2より割高になります。また、Frame RelayではCIR=1.5Mbpsの帯域補償となると通例として弊社のインターネット接続サービスと比較して割高となったので、上記のようなランク付けになっています。

10/100/1000Mbpsといった高速スイッチングが行われるLAN環境をWANで透過的に接続する広域イーサネットを使用すると、様々な問題もあります。ブロードキャストパケットが増大すると、WANのアクセス回線帯域を圧迫したり、プロトコルフリーなため、アプリケーション毎の利用帯域を制御する機能がスイッチだけでは提供できない、などの問題が一般的に指摘されています。

IIJAのWANソリューションでは、そういった問題点を、お客様のネットワーク構成やアプリケーションに合わせ最適な設計やソリューションを統合することにより、上記のような問題を克服したネットワークの構築を行い、IIJAにて一元的にWANを運用することができます。

今後は、IIJAのその他のWANソリューションについて順次ご紹介させて頂きます。

予定されているトピック

  • L2TPv3
  • VPN
  • WAN高速化ソリューション