第二部 〜経営をサポートする企業ネットワークの選び方と活用〜
第二部 西岡Senior Manager (NY)
第二部では、Senior Manager 西岡が経営をサポートする企業ネットワークを考える際に必要な要素を「ネットワークの種類の選択」、「『守り』の選択」、「『攻め』の選択」の三つに分け解説をした。
「ネットワークの種類の選択」では、北米日系企業の事業所拠点が東西海岸及び北部から南部への移動している点に着目、そうした地方においてネットワーク回線の調達の状況が東西海岸や北部の都市部とは異なっている点を強調。これには北米の通信キャリアの歴史的背景が関わっており、いったん解体された旧Bell系列が近年の規制緩和と競争激化を理由に再度寡占化し、これが回線調達費用の増加につながりかねない可能性があることについて示唆。その後北米で一般的なネットワーク接続技術の選択肢とその歴史的移り変わりを説明し、多拠点を結ぶ手法として主流であるフレームリレー方式が次第に、IPsecVPN、IP-VPN、広域イーサネット等の新しい技術方式にとって変わられつつあると指摘した。
第二部 菅原Vice President (LA)
「『守り』の選択」ではセキュリティ対策への費用の増大傾向とその理由、またIT部門としての法的対応義務の必要性について述べた。企業がセキュリティ関連に費やす予算は年率で20%のびており、またセキュリティに関する問題は外部だけではなく内部に起因するものも多く含まれている点について指摘。法的対応義務については日本版SOX法の施行が近づいてくることから、それをもとに日本親会社から特にIT部門に対して厳しい対応要求が出てくる可能性があるとともに、米国版、日本版SOXの違いについての解説を行った。
「『攻め』の選択」パートでは企業競争力確保のためのIT投資配分について問題提起を行った。コスト削減を狙うのみでは不十分であり、一方で投資を行った技術に対する検証、ROI回収をしっかりと行うこと、結果として全体的な費用対効果を高めることが重要であることを指摘した。
■ 導入事例
これら三つのパートを受け、弊社お客様のケーススタディをもとに具体的な活用事例を二例紹介した。
LAセミナーの様子
L2広域イーサネット導入事例
90年代後半よりフレームリレーをご利用のお客様より、ネットワークが遅い、ネットワーク構成が複雑、コストパフォーマンスが悪い、IP電やテレビ電話など最新アプリケーションの導入が難しいなどの課題を挙げていただいた。ネットワークの帯域の増加、コストパフォーマンスの向上を課題とし、IIJAからは広域イーサネット(L2)、マネージドファイアウォール、データセンターコロケーション、10Mbpsイーサネット接続を組み合わせた総合ソリューションをお客様にご提案。導入の結果、帯域の増加、費用対効果の向上、ネットワーク構成単純化、閉域網によるセキュリティ確保といった多くの改善がみられた。
セキュリティ診断サービス
IIJAでは従来よりネットワークセキュリティ診断レポートを提供してきたが、あるお客様からはその診断レポートを読む時間がない、もしくは理解の知識ノウハウが足りないといったご相談を受けた。IIJAではトータルなサイクルでのセキュリティ管理サービスを提供。このサービスにおいては診断スキャンから始まり、スキャン結果をもとに技術アドバイスも含め、お客様とIIJAエンジニアにて毎月3時間ー4時間のミーティングを設けた。
PC管理ツールによる修正プログラムの一斉適用を行った後にもう一度確認のスキャンをかけ、対策の適用を確認した。お客様に要約レポート、詳細診断レポートを提出。こうしたセキュリティ管理サイクルの毎月の運用により、緊急とされるセキュリティ問題に早期に対策をとることができただけではなく、PC管理ツールによる各PCへのパッチ適用も確実なものとなった。また、これらの一連の履歴、レポートはIT監査を受けた際にも提出できる形式となっており、そちらの方面でもお客様に恩恵をもたらす結果となった。
資料はこちらからダウンロード
|