第三号

2006/6/4 - 2006/6/8にシカゴで開催されたGlobalcomm 2006に参加しましたので、簡単なレポートを紹介します。


■ Globalcommとは

Globalcomm 展示場 Globalcomm 展示場

次世代のITグローバルコミュニケーション市場に焦点を置いたカンファレンスと展示会。TIA (Telecommuncations Industry Association)が主催。元々1988年から存在するSupercommというイベントだったが、今年から名前変更してGlobalcommとなった。TIAの社長であるMr. Matt Flaniganによると、従来のSupercommと違う点は最近のテレコム技術の情報交換の場だけでなく企業向け技術の紹介も開始した点らしい。テレコム事業と企業向けのテクノロジーが重なりつつある為、両方を紹介するのは自然な流れと説明している。今回の注目テクノロジーの筆頭はIP Video、IPTVで、ブロードバンド、ビデオ、データ、音声、ワイヤレス関連の製品がずらりと並ぶ。

450社以上の展示があり、参加者は2万人を超す。110以上の国から参加者が集まる国際色豊かなイベントであった。大手の展示企業はJuniper, Cisco, Fujitsu, Intel, Thompson, Motoloa, Nortel等があった。

■ 今年の傾向

一番目立ったのが IPTVとVideo/Voice/Dataを一つの機器で提供するTriple-Play関連の製品だった。ブースに並んでいるデモセットを見ている限り、全体的に去年のIPTV/Triple-Playに比べて映像の質が良くなっている印象を受けた。その他にも IPTV関連の著作権管理、IPTV/Triple Play機器のテストツール、モバイル、ワイヤレス、WiMAX、Fiber Optical関連の製品があった。

IP Video パビリオン Nortel社のブース
左: IP Videoパビリオン。パビリオン区域外でもIP Video/IPTV関連製品があちこちで紹介されていた。
右: Nortel社のブース。Triple-Playを家庭内で使用するケースをうまく再現している。

■ ベンダー紹介

Tandberg Television
オンデマンドのIPTV、Triple Play機器、IP Video圧縮技術、IP Videoエンコーディング、Interactive TV、デジタルビデオ関連の技術を提供。多重チャンネル、エッジルータ等、IPTV関連の機器を提供している。ヨーロッパ、北アメリカ、中国、韓国、日本で提供している。IPTV/IP Videoの波に乗っている企業の一つ。

Coverity
C, C++のコードを分析し、自動でコードの欠陥やセキュリティ脆弱性のチェックをするソフトウェア。それによりアプリケーション開発時の QoAにかかる時間とコストを大幅に削減する事ができる。

Widevine Technologies
配布したデジタルビデオのトラッキングと透かし技術。暗号化してIP Videoを配布し、キーを持っている購入ユーザが一回だけ複合化してビデオを閲覧できる技術をハードウェア・ソフトウェアの両方を駆使して提供する。将来有料IPTVを配布する際に適用できる技術である。また、透かし技術を IP Videoに取り入れる事により、配布されたビデオがいつ何処に配布され、閲覧されたかトラッキングする事が可能。それにより盗難抑制ができ、海賊版作成防止対策ができる。

Widevine Technologies
Widevine Technologies ネットワーク構成図。
こちらで詳細を見る事ができる。

Metro Ethernet Forum (MEF)
Carrier Ethernet Networksの世界的な普及に尽力する組織。80以上のキャリアがメンバーとなっており、今後のキャリアクラスのEthernetの定義とアプリケーションについて意見交換し、最適な答えを提供する。並行して、機器のCertificationも行なっており、MEFが定義づけたきまりに見合う機器にはCertificationを与えている。メンバーは、AT&T, Bell South, Alcatel, Foundry Networks, France Telecom, Fujitsu, Ericsson, Juniper, Ixia, KDDI, NTT AT, Nortel, Quest, Siemens, Time Warner, Verizon等大手企業が揃う。

Globalcomm 2006ではMEF Quality of Service Certificationを受賞した製品と、Winners of US Service Provider of the Yearを受賞した会社を表彰していた。


Metro Ethernet Forum
Metro Ethernet Forumのブース

■ 感想

去年Supercommに初参加した時には「年々縮小している」という話はちらほら耳にしていたが、今回のGlobalcommも前回のSupercommに比べて縮小していた。前回使用していた展示会のスペースを使用していたが、OSP Expo(Outside Plant Exposition and Conference) と一緒に開催していた。また、去年は中国のCiscoレベルの会社2-3社が大きなブースを出していたが、今回は不参加だった。