IIJ America Vol.13 January 2009
第三回: 社内のサーバシステムをもっと安価に、もっと安全に運用する方法
仮想専用サーバVPS

ホスティングサービスを利用すれば、社内でウェブサーバやメールサーバを運用することに比べて、回線の費用や、大掛かりな空調設備、無停電装置などにかかる費用を削減できます。

しかし、良い面ばかりだけではありません。選択するホスティングサービスによっては大きな問題を 抱えてしまう事があります。

例えば、よく見かける格安の共用サーバサービスを利用した場合、以前にお伝えしたような共用であるがゆえのセキュリティ問題が発生することがあります。また、サーバ資源を共用するタイプでは、他のユーザの利用用途によっては、サーバの負荷が大きくなり、自社のウェブサイトに影響が出てしまうこともあります。

以上のような問題を回避する選択肢として、サーバ資源を独占できる「専用サーバ」がありますが、 この方法では、費用面での負担が大幅に増えます。

となりますと、やはりここでもお勧めできるのが「VPSサービス」です。他ユーザの利用による影響が少なくなり、セキュリティ問題が回避でき、カスタマイズが容易な自由なサーバ環境が手に入ります。

では、実際に社内サーバをVPSサービスへ移行するメリットを見てみましょう。

■ランニングコスト

やはり重要視される1つの要素としては、ランニングコストではないでしょうか。社内でサーバを運用する際に必要な費用としては、「24時間稼動の空調設備」、万が一の停電時に対応する「無停電装置」、インターネットへ接続する「専用回線」、「ハードウェア保守」など、様々な費用が発生します。回線や電源が業務時間外にダウンした場合には、人的な対応とコストの負担も大きくなります。

■可用性

高い「可用性(Availability)」を実現するためには、「インターネット回線の冗長化」、「ハードディスクの冗長化」、「各種電源の冗長化」、「無停電装置の蓄電池に加えて、更に長い時間の電源供給が可能な発電装置」などなど・・・考えれば考えるほど、多くの対応が必要となります。高品質なホスティングサービスでは、様々な障害に絶えられるように幅広い冗長構成が採られています。

■メンテナンス

ハードウェアのメンテナンスは、日々問題なく動いていると、つい忘れがちになりますが、ハードウェア障害は突然襲ってきます。障害の予兆を発見するのも容易ではありません。また、実際に障害が発生した場合の復旧作業も大変です。高品質なホスティングサービスであれば、万が一ハードウェアに問題が発生した場合でも、迅速に復帰できる仕組みが採られており、大幅なダウンタイム削減が実現できます。冗長構成の「可用性が高い」システムであれば、障害が発生したとしても、気づかないままに、快適なサービスの利用が可能となります。

■インターネット接続回線

社内で運用するとなれば、回線を終端するルータやモデム、DSU/TAなどの機器の設定やメンテナンスが必要となります。また、専用線、DSL、FTTH/FTTB等の各種回線も、冗長化を採るとなれば、回線費用だけでも大きな負担となります。データセンタで運用されているホスティングサービスのサーバは、冗長化が施された環境下にあるだけでなく、バックボーンや上位回線に近い場所に位置するため、アクセス回線が不要となることから、大容量(広帯域)回線の利用も容易です。

以上、社内でサーバ運用を行う場合と比較して様々な費用負担が削減されること、また、専用サーバを運用するほどのコストをかける必要がないという、VPSサービスのメリットをご紹介しました。 IIJ Americaでは、皆様のニーズにお応えできるVPSサービスをご用意しております。ご興味のある方は、newsletter@iij-america.com までお気軽にお問い合わせ下さい。